【映画】 怖いのとかの感想だとか

ここ最近見たもの。ネタバレ有り。
これからみたいと思う人は、今から書く私の感想で十分だと思う。




●レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙(刑事グラハム/凍りついた欲望)

 「羊たちの沈黙」のレクター博士のイメージで見ると面食らう、「羊」以前のレクター博士もの。
 マイアミバイスの監督だけに、80年代らしい都会派刑事物になってる。それ以上のものでもない。主題歌に「ロッキー」の主題歌みたいなポップを持ってきて、一方で犯人の隠れ家にはヘビメタのMTVが流れてるとか非常に分かりやすい。
 主演はCSI主任になる前のウィリアム・ピーターセン。レクター役はミュータント狩りを始める前のブライアン・コックス。真犯人はやたら体がデカい上に無表情が怖い役者だなあと思ったら、ロボコップ2のケインだった。こう見ると役者の経歴は感慨深いものがあったりなかったり。
 テレ東系のお昼のロードショーが似合いそうな映画でした。

●ハンニバル・ライジング

 レクター博士誕生の秘密に迫る本編の前日譚。ちゃんとある原作小説を、飛ばし飛ばしに編集したらしい。
 「バットマン」にしても、なんかヒーロー(でいいのか?)の誕生話には日本が関わらなきゃいかんのか、というくらいこれも変な日本人が出てくるな。しかもほとんど「エンター・ザ・ニンジャ」のノリ。
 小説を読んでないからわからんけど、しかしこの話のままだと、レクター博士は決してスーパーインテリサイコには見えないんだよね。
 ところで、映画の「羊」では、博士が最初に食ったのは患者だ、って言ってた覚えがあるんだけど、あの設定は無いことになってるのね。

●スペル

 なんか見たよーな気がしてたんだけど、去年の映画でした。サム・ライミ監督。
 前半、順当で演出も怖いホラーだよなー、と思ってたんだけど(気になるところは初めからちょくちょくはある)、後半に行くにつれどんどんはっちゃけていって…これ、ホラーじゃなくてコメディだったのね。すっごいわざとやってる。よおできている映画。
 ことあるごとに幽霊から顔面にゲロと蛆をぶちまけられ、谷岡ヤスジもビックリなほど鼻血を噴かされ、そこまでやられちゃ、墓を掘り返して幽霊の主に直接復讐もしたくなるわなあ。
 これだけは、テレビでやってたら見ても良いかもしれない。

●パニック・エレべーター

 古びたビルのエレベーターに閉じこめられた3人が、極限状態の中でだんだんとそれぞれの本性を現してきて…と言った具合のシチュエーションサスペンスなんだけど…あきらかにバランスブレイカーが一人混じってて、もうえらいことに。
 小さく「ぎゃー」「うえー」と思う程度のシーンの連続で、でもなんの救いもないし爽快感もないし、見ても見なくても良い映画だと思う。

●カムイ外伝

 長編の一部を切り取ったロードムービーだから、救いも解決もないのはまあ仕方ないとして…評論家に「仕立てが大味」と言われて監督は反論したらしいが、なんのことはない、ほんとうに大味な映画。
 やたらとCGにこだわっているが、なぜかCGを「使う」ことにこだわっているだけで、ビジュアルイフェクツにこだわっているのではないご様子。刺さった手裏剣や背中から突き抜けた刃先のCGが、常に役者と同期していない。 両腕を切り落とされた敵忍者がもがくシーンにはメーキャップが使われているが、これはこれで腕がプラプラしているだけ。メーキャップで済むことまでCGでやって失敗、メーキャップも失敗では、どこを表現したかったのか分からない。
 わからないといえば、殺陣のシーンそのものが、原作のビジュアルの再現に終始しているのも謎。崖を飛び上がる、木から木へ飛び移る、高速ですうーっと走り寄ってくる、といった漫画ならではの表現をそのままスクリーン上で描いている。そのまま効果線やオノマトペを書き足せば漫画の一コマになるような絵作り。横長しか映せないスクリーンで、タテヨコ自在なコマ割と同じように飯綱落としを真横から撮影してどうする。
 主演の松山ケンイチはがんばってたので、スタッフは映画ではなく彼を撮りたかったんだろうな、と思わせる一作。

 以上、けっこうどうでもいい映画特集でした。
 みんなはもっと身になる映画を見るべき。

(敬称略)
 

テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

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