【おでかけ】 奈良大和路探訪

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 修学旅行以来の奈良行き。教科書に出てきたような美術・工芸品の内で国内で見れるものは見とこうと言う思いと、今年に読破してしまったいとうせいこう・みうらじゅん著【見仏記】シリーズがきっかけでもありました。



 そこで思い付いたのが、阿修羅。
 小松左京が「会いに行く」、みうらじゅんが「いるよ」と表現した阿修羅に、私も会いに行こうと(笑)

 奈良に着くとすばらしい快晴。日頃の行いがよすぎなんだな、私は。南円堂や五重塔などを写真に納めつつ、目的の国宝館へ…と思ったら、地元の中学生か何か、学生の遠足の一団にぶつかる。日頃の行いが悪すぎだ、俺。これら学生をやり過ごすべく、まずは東金堂を拝観してから国宝館へという流れとなりました。

●南円堂
 階段を下った南の地蔵様、バックの紅葉が燃えていて、いきなりぞくっとさせられました。

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●東金堂
 薬師如来像を中心に、日光・月光菩薩、四天王、十二神将などがずらり。
 日光・月光菩薩はきれいでした。
 面白かったのは、四天王に調伏されている邪鬼。米焼酎しろのCMじゃないけど、自己主張しすぎ。しかもユルキャラ。ブロマイドに「わし、こんなんですねん」「うへー」みたいな吹き出しを付けたくなる。

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 とはいえ、もちろん四天王や十二神将などはかっこよく、特に鎧の造形には感心しました。そうか、大魔神がお腹に鬼瓦みたいなのを付けてるのは、四天王のベルトのバックルが邪鬼なのからきてるのね。しかし、鎧の形にしても日本の物とはかけ離れているこういう造形を、よく受け入れたもんだなあ。そこが日本テイストか。

●国宝館
【金剛力士立像】
 意外に長身ではないけれど、存在感が。通りの向こうからこんなんが歩いてきたら、確実に、道の脇に避けるな。近くで見ると、筋肉の盛り上がりだけでなく、足首や手の甲の筋(すじ)の張りがすごい緊張感&セクシーでした。

【天燈鬼・龍燈鬼】
 日本美術の本などで見る度に気になってたんだけど、実物はさらにキュート!筋肉や顔の造形はきちんとイカツイのに、ユーモラスさがばっちり融合してます。一個欲しいくらい(笑)

【吉祥天】
 ライティングが悪くてこわかったです(笑)

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【千手観音】
 でかい!そして、でかいだけでかっこいい!とにかく圧倒的な存在感。しばらく中腰で仰ぎ見ていました。ああ、逃れられぬ怪獣好きの性か(笑)
 持ってる物が面白くて、もちろんひとつひとつ意味があるのだろうけど、素人が見て分かる仏具はともかく、なにやら門の様な「建物」から「ドクロ」、果ては「仏像」まで。仏が仏を…

【阿弥陀如来】
 光背の造形にしばらく見入っていました。全部光か炎だろうと思ってたのにそうじゃないのね。
 よく見ると、体と頭から発している「二重円光」の周りに「炎」、その外に天女のような「飛天仏」が無数に飛んでて、その衣のひらめく様が光を形作っている(飛天光というらしい)。このデザインセンスには脱帽ですなあ。

【阿修羅】
 いやー、この少年とも少女ともつかない色気がたまらんですね。というかおかしいでしょ、頭が3つ、腕が6本もあるのに、なんでバランスが取れてるんだ。
 図鑑などでは正面からの写真が多いからそんなには思わなかったけど、展示状態は少し見上げる感じになってて、正面顔の眉間の皺がことさら強調され、いっそう憂いのある表情になってました。でもあまりに深刻そうなんで他の顔を見てたら、右の顔が他と比べ簡素ながら良い表情をしているのに気付き、右顔のブロマイドを買ってしまいました(笑)

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 腕はみんな思ってるように、変に長くてむしろ棒っぽいんだけど、全体をみたとき、あれでいいんですね。変に筋肉とか付けちゃうと重量バランスがくるっちゃう。脇から脇腹への華奢でセクシーな曲線も損なわれちゃうだろうしね。たまらんぜ、脇。
 …しかしそう考えると、アシュラマンの造形もまた天才だよなあ…


 さて、その後は、もうひとつ行きたかった【松柏美術館】へ。上村松園一派の美術館です。

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 あまり大きな建物ではなく、2代目の松篁から後の寄贈品がメインのために、私が期待していた「松園の美人画に囲まれてウハウハ」とはならなかったですが、でも実物が見れて良かったかな。
 特別展示は同じく京都画壇の「橋本関雪」作品で、こちらは特に動物画が艶があって良かったです。「玄猿」でのおさるの表情とかセクシー。毛とか柔らかそうで抱きしめたくなります。画集、買うかなあ。
 ただ、残念ながらポスターに使われている美人画には会えず。1月中旬の作品入れ替え以降に展示とのこと。こちらが狙いの方は来年ですね。

松柏美術館/企画展・橋本関雪展開催中


 帰りに少し仕事の用事があり、大阪に寄って、ついでに日本橋にも行ったものの、オタクアイテムは購入せず。全くの一旅行者として楽しんできました。こういうのもたまにはいいですねえ。

 まあ、国宝館では阿修羅のお陰で常に半勃起でしたが。
 

テーマ : 京都・奈良 - ジャンル : 旅行

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