【読書】 ソラリスの陽のもとに

といっても正確には、スタニスワフ・レム コレクションの「ソラリス」。



ハードカバーの新訳が出ると聞いて近くの本屋に引いて貰ったものの、
今までほっといた本(笑)
思い切って読んでみたわ。


絶えず変貌し続けるソラリスの海の描写から
宗教まで広がるソラリス学のパートは、読んでいて少々疲れるが、
すべて読み終えると合点がいくようになっている。
まあ、「パラサイト・イヴ」の前半ほどの苦痛はないかな!

それに、ここで苦しんだ分、
ソラリスに生み出された奥さんの描写に萌えられるし(笑)


で、ソラリスでは、「まったく思考の違うものとどう接するか」、
そして「向こうがどう接してくるか」がテーマになってる。

あとがきに、もう本人によるネタバレが堂々と載ってるのだけど、
確かに「宇宙もの」「エイリアンもの」って、たいがいは、
「E.T.」みたいに『コンタクトに成功しちゃう』か、
「宇宙戦争」みたいに『攻めてくる』か『逆に攻めていく』か、
未だにそのくらいなんだよなあ。
すべて、「人間の思考」で理解できちゃう。

「わからない、生命とは何か?」って名台詞のバルタン星人だって
最後は派手にバトルしちゃったもんなあ。

そのあたり何を問うているか、分かってくると、じわっとくるのよ。


こうなると、映画の方もちゃんと見ないといかんなー、てことで。
今週中に見るぞ、タルコフスキー。
まあ、レム本人は2度の映画化とも気に入らないらしいけどな。



ところで、このレム・コレクション版のソラリスは
原語版からの翻訳と言うことで、
既存の「ソラリスの陽のもとに」で削除・検閲されてた部分が
修正されているとのこと。

ハヤカワ文庫で呼んだ人も楽しめるかも。
 

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「ソラリスの陽のもとに」スタニスワフ・レム

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